父への恐怖

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父は自分の学歴にひどくコンプレックスを持っていました。

私は特別勉強をしなくても、並の成績は取れる子供でしたが、弟は勉強が苦手で成績は落ちこぼれ。

そのため、物心がついた幼稚園の頃から弟は、ただ勉強ができないというだけで毎日のように怒鳴り散らされ、暴力を振るわれていました。

「なんで勉強をしないんだ。」

そう怒鳴りながら家の中を暴れまわる父親。しかし、それも今思えば、キレる口実だったのかもしれません。

なぜなら、キレるタイミングが、テストの成績が悪かったなどの具体的な理由があった時だけではありませんでした。

ただ単に、虫の居所が悪い時に、タイミング悪く自分の目の前にいる弟に勉強しろと怒鳴り散らし、暴力を振るうことも度々あったのです。

そんな時は、度が過ぎると母親や私が仲裁に入るのですが、そうすると暴力の矛先は止めに入っただけの私たちに向けられました。

そしてキレた時の父は、目玉をひん剥いたという言葉がぴったりの表情で、誰にも止められません。

唯一の暴走した父を止める方法。それは、時間の経過を待つことだけでした。

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