私へのイジメが無くなることはなかった。
毎週のように「イジメられている可哀そうな私のため」の学年集会が開かれ、私はさらし者にされている気分だった。
それでも、私はその集会がとても迷惑だったし、無理して女子たちの集団行動に付き合う気持ちにもなれなかった。
そんなマイペースな毎日を送っているうちに、私はクラス全員の女子から無視をされることになる。
クラスで一番イケている女子グループのリーダに嫌われてしまったのだ。
理由はまったくわからないが、多分みんなで一緒にトイレに行かなかったとか、みんなでお揃いで買った変なキーホルダーを買わなかったとか、その程度の理由だと思う。
これまでの物が隠されるなど、隠れたいじめから大々的に表立ったいじめに切り替わると、私にとって厄介なのは先生の存在だった。
「イジメの理由に心当たりはないの?」
毎日のように先生に呼び出されては、尋問を受ける日々。
「ありません。」
「そんな訳ないでしょ?」
私は、毎日、毎日、呼び出され、なかなか帰らせてもらえない日々に嫌気がさしていた。
「誰にも言わないから、些細な問題でも話して。」
「本当に、心当たりはないのですが、最近もめたことと言えば、響子ちゃんに一緒に登校しようと誘われて、時間が合わなかったので断りました。これが理由だとは思ってないですが、、、、。」
私は、ただ早く帰りたかった一心で、最近あった自分的にちょっと気まずいと思っていた出来事を話してしまったのだ。
この時の私は、この発言が次の日、最悪の事態を引き起こす事になるなんて、微塵も考えてはいなかった。
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